GX用語解説:GX人材
GX人材とは
GX人材とは、グリーントランスフォーメーション(GX)=経済社会を脱炭素型へ転換する取り組みを、企業のなかで推進できる知識・スキルを備えた人材を指します。脱炭素の技術や排出量算定に加え、制度・戦略・事業変革まで横断的に理解し、GXを「絵に描いた餅」で終わらせず実行に落とし込む役割を担います。
結論から言えば、GX人材は特別な専門職に限りません。既存の技術・企画・調達・経理などの人材が、脱炭素の知識を上乗せして育つケースが中心です。政府もGX推進を国策として掲げており、中堅企業にとっては外部採用が難しいぶん、リスキリングによる社内育成が現実的な確保策になります。
この記事の要点
実務での使われ方
取引先からの脱炭素対応要請、排出量の算定・開示、再エネ調達の検討など、GXに関わる実務は年々増えています。これらを社内で回すには、部門をまたいで判断できる人材が欠かせません。多くの中堅企業では専任のGX担当を新設するのが難しく、既存社員が本来業務と兼任しながらGXの知識を身につけていく形が一般的です。
そのため、GX人材の確保は「採用」よりも「育成」から入る企業が増えています。国もリスキリング支援を拡充しており、省エネや排出量算定に関する研修・資格取得を通じて、現場から段階的にGX人材を育てる動きが広がっています。
詳細説明
GX人材に求められるスキル
GX人材に求められる力は幅広く、代表的には次の5つが挙げられます。①温室効果ガスの算定やLCAなど「測る」スキル、②省エネ・再エネなどの技術知識、③TCFDやISSBに沿った情報開示の知識、④カーボンプライシングやGXリーグといった制度の理解、⑤脱炭素を事業戦略に結びつける構想力です。すべてを一人で満たす必要はなく、チームで補い合う形が実務的です。
育成と確保の進め方
確保の基本は「育成・採用・外部連携」の組み合わせです。まず既存社員のリスキリングで土台をつくり、不足する専門性は中途採用や外部の専門家・支援機関との連携で補います。GXの推進体制づくりは、経営が方向性を示す脱炭素経営と一体で進めると実効性が高まります。
中堅企業の最初の3歩
第一に、自社のGX業務(算定・開示・調達など)を洗い出し、必要なスキルを整理します。第二に、担当者を決めてリスキリングの機会(研修・資格・外部セミナー)を用意します。第三に、社内だけで足りない領域は外部の支援機関や専門家と連携します。小さな体制でも役割を明確にすることが、GX推進の第一歩になります。
育成(リスキリング) × 採用 × 外部連携
出典:経済産業省(GX推進)
FAQ
Q1. GX人材とは何ですか?
脱炭素への転換(GX)を企業内で推進できる知識・スキルを持つ人材です。算定・技術・開示・制度・戦略を横断的に理解し、実行に落とし込みます。
Q2. 専門の資格が必要ですか?
必須ではありませんが、エネルギー管理士など関連資格や研修が役立ちます。既存人材のリスキリングで育つケースが中心です。
Q3. なぜ今GX人材が注目されるのですか?
政府のGX推進や取引先からの脱炭素要請を背景に、算定・開示・再エネ調達などの実務が急増し、それを担う人材の需要が高まっているためです。
Q4. 中堅企業はどう確保すればよいですか?
育成・採用・外部連携の組み合わせが基本です。まず既存社員のリスキリングで土台をつくり、不足分を採用や外部専門家で補います。
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