GX用語解説:系統連系
系統連系とは
系統連系とは、太陽光発電や風力発電などの発電設備を、電力会社が管理する送配電網(電力系統)に接続することです。自家発電した電気を電力会社に売電したり、系統からの電力と併用したりするためには、この系統連系の手続きを経て、一般送配電事業者から接続の承諾を得る必要があります。
結論から言えば、系統連系は「発電設備を作っただけでは電気を送れない」という現実を示す重要な手続きです。近年は再エネの導入拡大により、特定エリアで系統の容量に空きがなく、新規の接続に時間がかかったり、追加の送電設備工事(工事費負担)が必要になったりする「系統制約」が課題になっています。
この記事の要点
- 系統連系=発電設備を電力会社の送配電網に接続すること。
- 売電や系統電力との併用には、事前の接続手続きと承諾が必要。
- 再エネ導入拡大により、エリアによっては系統容量の空きが不足する「系統制約」が発生。
- 接続には、送電設備工事の費用負担が発生する場合がある。
- 系統混雑時の対策として出力制御を受け入れる新しい接続方式も導入されている。
実務での使われ方
太陽光発電などの自家発電設備を新設する企業は、設置工事と並行して一般送配電事業者への系統連系の申込みを行う必要があります。地域によっては、既存の送電容量に空きがなく、接続までに数年単位の期間や高額な工事費負担が必要になることがあり、これが再エネ導入の実務上のボトルネックになっています。
この課題に対応するため、系統混雑時には出力制御を受け入れることを条件に、比較的早く安く接続できる「ノンファーム型接続」という新しい方式も導入されています。発電設備の計画段階から、系統連系の見通しを確認することが実務上重要です。
詳細説明
系統連系の手続きの流れ
系統連系は、一般送配電事業者への事前相談・申込みから始まり、系統の空き容量の確認、接続に必要な工事内容と費用負担の提示、契約締結という流れで進みます。空き容量が十分でない場合、電力会社側の送電設備増強が必要になり、その費用の一部を発電事業者が負担するケースもあります。
系統制約とノンファーム型接続
再エネの導入が進んだエリアでは、送電網の容量が不足する「系統制約」が顕在化しています。この課題に対応する新しい接続方式が「ノンファーム型接続」で、系統混雑時に出力制御を受け入れることを条件に、増強工事を待たずに比較的早く接続できる仕組みです。
中堅企業の最初の3歩
第一に、太陽光発電等の設置を計画する際、早い段階で一般送配電事業者に系統連系の空き容量を確認します。第二に、接続に伴う工事費用や期間の見通しを把握します。第三に、系統制約がある地域では、出力制御を前提としたノンファーム型接続の活用も選択肢に入れます。
事前相談 → 空き容量確認 → 工事内容・費用提示 → 契約締結
出典:一般送配電事業者/資源エネルギー庁
FAQ
Q1. 系統連系とは何ですか?
発電設備を電力会社が管理する送配電網に接続することです。売電や系統電力との併用には、事前の接続手続きと承諾が必要です。
Q2. なぜ時間がかかることがあるのですか?
再エネ導入が進んだエリアでは送電網の容量に空きがなく、増強工事が必要になる場合があり、接続までの期間が長くなることがあります。
Q3. ノンファーム型接続とは何ですか?
系統混雑時に出力制御を受け入れることを条件に、増強工事を待たずに比較的早く安く接続できる新しい方式です。
Q4. 中堅企業は何を確認すればよいですか?
発電設備の設置を計画する早い段階で、系統の空き容量や接続にかかる期間・費用を一般送配電事業者に確認することが重要です。
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