GX用語解説:グリーンジョブ
グリーンジョブとは
グリーンジョブとは、環境の保護・改善に直接的または間接的に貢献する仕事・職種の総称です。国際労働機関(ILO)が提唱した概念で、再生可能エネルギー関連の技術者、省エネ設備の設計者、環境コンサルタントといった専門職だけでなく、既存の職種であっても業務内容が環境負荷の低減に資する場合はグリーンジョブに含まれるとされます。
結論から言えば、グリーンジョブはGX人材の受け皿となる仕事の総称です。GX人材が「脱炭素を推進する人」を指すのに対し、グリーンジョブは「その人が担う仕事・ポジション」を指すという関係にあります。GXの進展とともに、既存の職種が徐々にグリーンジョブへと変化していく側面もあります。
この記事の要点
実務での使われ方
グリーンジョブという考え方は、採用・人材育成の場面で活用されます。求人票や社内のキャリアパス設計において、自社のどの職種が環境貢献度の高い「グリーンジョブ」に該当するかを整理することで、GX推進を人材戦略と結びつけやすくなります。若い世代を中心に、環境貢献度の高い仕事への関心が高まっていることから、採用競争力の観点でも意味を持ちます。
また、既存の技術職・製造職の従業員がリスキリングを通じて省エネ・再エネ関連の知識を身につけることで、既存の仕事がグリーンジョブへと発展するケースもあります。GX人材の育成は、こうしたグリーンジョブへの移行を後押しする取組みと言えます。
詳細説明
グリーンジョブの範囲
ILOはグリーンジョブを、環境の質を保護・回復する産業・セクターの仕事と定義していますが、実務上はより広く捉えられることが多く、再エネ・省エネ関連の専門職だけでなく、廃棄物管理、資源循環、環境コンサルティング、GX関連の企画・広報職なども含まれます。厳密な線引きよりも、「自社のどの業務が環境貢献に資するか」を考える枠組みとして活用するのが実務的です。
GX人材との関係
GX人材が「脱炭素を推進できる知識・スキルを持つ人」を指す人材側の概念であるのに対し、グリーンジョブは「その人が担う仕事」という職務側の概念です。両者は表裏一体の関係にあり、グリーンジョブの需要が増えるほど、GX人材の育成・確保の必要性も高まります。
中堅企業の最初の3歩
第一に、自社の職種のうち、環境貢献度の高い業務(省エネ管理・廃棄物削減・再エネ導入など)を洗い出します。第二に、それらをグリーンジョブとして採用・キャリアパスに位置づけます。第三に、既存職種からグリーンジョブへの移行を後押しするリスキリングの機会を用意します。
グリーンジョブ=仕事の受け皿 / GX人材=それを担う人材
出典:国際労働機関(ILO)
FAQ
Q1. グリーンジョブとは何ですか?
環境の保護・改善に直接的または間接的に貢献する仕事・職種の総称です。ILOが提唱した概念で、専門職に限らず幅広い職種が含まれます。
Q2. GX人材との違いは?
GX人材は脱炭素を推進できる知識・スキルを持つ人材を指し、グリーンジョブはその人が担う仕事・ポジションを指すという関係です。
Q3. 専門職でなくてもグリーンジョブになりますか?
はい。既存の職種であっても、業務内容が環境負荷の低減や資源循環に資する場合はグリーンジョブに含まれます。
Q4. 中堅企業はどう活用すればよいですか?
環境貢献度の高い自社業務を洗い出してグリーンジョブとして位置づけ、リスキリングを通じて既存職種からの移行を後押しします。
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